馬券で儲けるために大切な3つのこと
ここでは、僕が馬券でプラス収支にするために大切だと思っていることを3つのポイントに絞って書いておきます。3つのうちの1つでも欠けてしまうと、プラス収支にすることができなくなります。
競馬、競馬予想が最も楽しめるような分野を軸にして、自分の予想の形を作る。
レース回顧、データ分析から、仮説、実戦、検証を繰り返す。
自分なりのルールを作る、セオリーを決め付けてしまう。
自分の能力(的中率、回収率)を把握する。
把握した的中率から、連敗確率を知っておく。
自分の予想に適したオッズフィルタを決定し、回収率を100%以上にする。
投資運用を勉強し、運用率>回収率の状態に持っていく。
自分自身の性格(馬券関連に限っての性格)を客観的に捉えておく。
いつでも馬券を買うのではなく、ケンを身に付ける。
馬券の調子が良い時に、むやみに金額を増やさない。
思うように的中しない時、儲からない時にも忍耐強く我慢する。
競馬は少しずつではあるものの毎年のように変化し続けています。馬券でプラス収支にできるようになっても絶対に慢心せず、常に成長するように努めることが大事です。
予想方法の選び方
儲かる馬券術はないか?
どんな予想が儲かるのか?
このように予想方法を探す人は、プラス収支にするための予想選びに失敗します。仮に、その予想方法が上手くいっても、長続きせずに飽きてしまいます。
どんな予想なら競馬が楽しめそうか?
このような視点で、自分に合った予想法を探すことが大切です。
仮説と検証を繰り返す
仮説について
過去のデータを用いて仮説を立てますが、必ず、そのデータになり得る根拠を考えます。根拠が無ければ、それは偶然や運が左右した結果である場合が多いです。
必勝法、馬券術と題した書籍には、この手のものが多く存在します。ある期間を抜き出した高回収率データは、実際にターゲットを使って、そのようになる根拠を探ってみます。また、ターゲットにより自分で発見した高的中率、高回収率のデータも同じように根拠を調べます。
理想的な仮説の立て方は、過去データに捉われることなく、自分なりイメージや理屈を考え仮説を立てたほうが、良い検証結果が得られた場合には嬉しさが倍増します。
検証について
良い検証結果が出た場合でも、予め立てた仮説に根拠が紐づいたものでなくてはなりません。結果のみから判断し、簡単に喜ばないように注意しましょう。
仮説と検証結果は必要十分であること!
マイルールを決める
僕は、馬券の買い目をできるだけ少なくしたいと思っています。少なく絞ることで、的中を取り逃し惜しい結果になることもありますが、長い目で見れば絞ったほうが良いことが検証結果から分かっているからです。
「どっちから買おうかなー」
ようやく軸馬が2頭まで絞れにもかかわらず、最後に迷ってしまい締め切り時間が近づいてきたときに、こんな心境になります。
「どこまで買おうかなー」
軸馬は決まっているんだけど、相手候補がたくさんいて困るような場合は、おそらくこんな感じでしょう。
予想に迷っているとき、悩んでいるときは、時間の進み具合が普段よりも速く感じます。このように決断力を鈍らせないようにするためにも、マイルール(マイセオリー)を決めておきます。
また、買わなかった馬が好走、激走した場合は、レース後に悔しくて堪らなくなりますが、それでも結果を正しく受け入れ、少しでも後悔しなくて済むようになります。
「途中までは当たってたんだよなー」
「本当は当たってたんだよなー」
「○○がもっと早く外に出してれればさー」
のように、単なる運のせいにしたり、他人(この場合は騎手)のせいにしなくて済むように、
迷ったら
⇒ 人気薄を買う。人気馬を買う。
外人騎手を買う。成績上位馬を買う。
内枠を買う。外枠を買う。
先行馬を買う。差し馬を買う。
選定の仕方は個々自由で何でも結構ですが、後悔しないためのマイルールを考えておくようにしましょう。
(もちろん、結果の検証は入念にします。)
最後になりますが、
「あの時に、話しかけられけなければ、当たってたのに!」
「あそこで、用事を頼まれなければ、ちゃんと買えてたはずだったのに!」
このように自分の決断力の無さや不運を家族や知人のせいにし、当たり散らすのは最低最悪です。
「競馬=イヤなもの」に思わせる行為は絶対にしてはいけません。
周囲の人に競馬の楽しみを知ってもらえなくなることは、自分が競馬を楽しむうえでも大きな損失です。
些細なことながらとても重要なことなので、敢えて書き加えておきます。
マイルールで迷いを断つ!
馬券の的中率を把握する
的中率が把握出来るとなぜ勝てるようになるのでしょうか?
自分の予想スタンスが固まって、1、2年もすれば、的中率が見えてきます。また、競馬新聞を捨てずに見直したり、ターゲットを使って過去に遡った結果からシミュレーションして的中率に導くことも出来るはずです。そうして得た的中率は、馬券でプラス収支にするための貴重な財産です。
2倍前後の単勝馬券を購入する人が、自身の的中率(的中能力)が30%程度と知らぬまま馬券を買っていたら必ず負け続けてしまいます。このように書くと、当たり前に思うかもしれませんが、この当たり前が分かっていない人は多く存在します。だからこそ、馬券をプラス収支にする人も存在するのです。
この人が、2倍前後の単勝馬券を30%程度しか的中させられないと理解していれば、的中率を50%に引き上げるか、的中率はそのままで4倍前後の馬券にシフト出来れば、プラス収支に転換します。
勿論、そんなに簡単には行きませんが、回収率100%をクリアするための第一歩が的中率を知っておくことなのです。
自身の的中率を把握しておくことは本当に重要なことで、これ無しで馬券に挑んではいけないとさえ思います。僕の周りで競馬を楽しんでいる友人、知人のほとんどが、前年の回収率は言えても的中率は言えません。
⇒ 試しに、今度聞いてみてください。意外と答えに詰まると思います。すぐに答えられるようなら、その人は馬券で儲かっている可能性が高いです。これホント!
連敗確率を知る
運用資金に限りが無ければ、自身の的中率を把握しておくだけで、プラス収支に持っていけますが、資金には限りがあります。ですから、的中率の他に連敗確率を知っておく必要があります。
Q. 毎レース6頭立ての競馬で、単勝オッズは全頭6.0倍です。
勝ち逃げするためには、資金がいくらあれば万全ですか?
「選んだ馬が勝つ確率は1/6だから、600円あれば勝ち逃げできる!」
と思った方、残念ですが不正解です。
まず、話を簡単にするため、6頭立ての競馬をサイコロに置き換えます。
サイコロで「1」が出る確率は、この問題で馬が勝つ確率と同じ1/6です。
では、サイコロを6回振ったら必ず「1」は1回出るのでしょうか?
12回振ってみたら、このような順番で目が出ました。
「4」 「4」 「3」 「2」 「5」 「3」「1」 「3」 「6」 「6」 「2」 「1」
「1」が2回で確率は2/12=1/6となり、確率は確かに1/6です。
ところが、途中の6回分だけに注目すると、「1」は1回も出ていません。
「4」 「4」 「3」 「2」 「5」 「3」 「1」 「3」 「6」「6」 「2」 「1」
この6回では「1」の目は出ていません。
つまり、確率1/6とは、あくまでも確率であって、6回のうちに必ず1回起こる事象ということではないのです。
では、こんな順番ならどうでしょうか?
「3」 「6」 「4」 「4」 「3」 「2」 「5」 「3」 「6」 「2」「1」 「1」
見てください!
この10回において「1」の目は1回も出ていません。
話を競馬に戻すとすれば、「1」という馬が10連敗したということです。
1レースに付き100円ずつ馬券を購入した場合、確率でしか考えられなければ6レース分の600円しか準備しません。自身の的中率を把握しても、間違った確率の解釈をしてしまえば資金が尽きてしまうのです。
連敗確率とは、そのまま連敗する確率という意味です。
1レースで、「1」が勝つ確率は1/6でした。
負ける確率は(6-1)/6=5/6となります。
つまり、日本語としてヘンですが、1連敗する確率は5/6ということです。パーセント表示にすると83.3%です。
(勝つ確率は16.7%)
2連敗では、5/6×5/6=69.4%
3連敗では、5/6×5/6×5/6=57.8%
:
:
10連敗では、16.1%
20連敗では、2.6%
25連敗で、ようやく1%程度です。
以上から、的中率が16.7%の馬券的中能力を持っていても、1%の確率で25連敗することを想定しなくてはいけません。
A. (最低でも)2,600円
自分の性格を知っておく
「短気な人は、負け続けると負け分を取り返そうとして大金を使ってしまうので、そういう方はPAT口座の入金を控えめにしたほうがいいでしょう。」という話をするわけではありません。
ここでは、自身の競馬における性格を客観的に見ておくことで、向いている馬券、向いていない馬券があることを知ってもらいます。
たくさん馬券を的中させたい人
馬券がそれなりに当たっていないと不安になってしまうという人は、コンスタントに的中機会が巡ってくる人気寄りの馬券を選ぶべきです。が、その代わりに、単勝数千円といった高額配当を的中させることは難しくなります。
投資運用が上達すると、プラス収支確定サイクルが早まりますので、資金減りの不安が少なくて済みますが、1レースあたりの馬券購入額は多くなる場合が多いので、イレギュラーに不的中が続くことを想定した資金増額に係るメンタル強化に努める必要があります。
高額配当を的中させたい人
折角の馬券的中なのに配当が低くては面白くないという人は、1回あたりの回収金額が大きくなる人気薄の穴馬券を選ぶべきです。が、その代わりに、不的中期間が長くなります。
不的中期間を待てるようであれば、正しい投資運用でプラス収支が確定しますが、不的中金額に我慢が効かなくなって人気寄りの馬券に切り替えたり、金額変更を安易に行ったりしないようなメンタル強化に努める必要があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
人気馬券 | 的中回数が多く、収支確定スパンが短い。 | 的中しても低額配当である。 |
穴馬券 | 高額配当が的中できる。 | 的中回数が少なく、収支確定スパンが長い。 |
馬券は迷ったらケンをする
難解なレース、配当的に妙味を感じないレースの馬券は買わないようにしています。馬券は必ず購入する必要はありません。「ケン」という選択肢があることを理解すれば、回収率がアップします。
とは言うものの、競馬が好きで馬券を買っているのに、そう簡単に我慢して「ケン」は難しいかもしれません。本を読んだり、ゲームをしたりして、競馬中継に集中しないように他の事をして気を散らすのがお勧めです。
「競馬をしている最中に競馬以外のことなんて考えられないよ!」
という人は、購入金額を単勝もしくは複勝1点100円だけにして勉強レースとして観戦しましょう。(普段から100円馬券メインで買っている人は、一切買ってはいけません。何が何でも我慢です。)
とにかく何とかして踏ん張りましょう。
ケンで凌いだ後の馬券的中で、格別な興奮を味わってください。
競馬で勝つということ
『競馬で勝つ』とは、一体どういうことなのか?
『競馬を楽しむこと』
このとてつもなく深いテーマについて考えると、僕の頭の中はいつもこの答えに辿り着きます。
僕の場合は、馬券力向上のために日々勉強し、予想をして馬券を買い、予想が的中して喜び、馬券力が向上したことを実感し、馬券を外して反省するといった一連を楽しんでますが、本当のところ、競馬が好きであれば楽しみ方は人それぞれで良いのです。
それなので、馬券の収支に関係なく競馬を楽しんでいると思える人を知ったり、出逢えたりしたときは本当に嬉しくなります。
いくら馬券でプラス収支だったとしても、そこに馬が見えない、競馬愛が感じられなければ、競馬に勝っている人とは決して思いません。このような人は、賭け事が上手な人なのです。
僕は、競馬の楽しみを追求していけば、最終的には馬券にも勝つものだと思っているのですが、
『競馬が楽しい≠馬券で勝つ』
これでも良いのではないでしょうか?
もちろん、全く馬券で勝てなくなってしまったら、競馬を楽しみ続けることが難しくなるので、これからも本頁に沿って競馬に取り組んでいきます。
15.12.13